保育の特色について

「食育」「あそび」「おとなとのかかわり」を通じて、子ども達の自己肯定感を育み、明るく、前向きなこころを育てたいと考えています。
食べ物は、子ども達のこころとからだの基礎を養う大地のような存在です。
遊びは、子ども達の将来を照らす太陽のような存在です。
私たち大人は、子ども達のこころを潤す雨のような存在です。

食育

身体は食べたのもから作られます。そんな当たり前のことをきちんと確認すると、私たちの身のまわりには子どもの血や肉となって欲しくないものが沢山あることが見えてきます。
保育園で食べるのは自然農法や無農薬、減(低)農薬で栽培された有機野菜や玄米、そして自然醸造の調味料、発酵食品を多く取り入れた和食中心の給食です。
また、おやつというと甘いお菓子を想像しがちですが、子どもにとっては大切な栄養を採る時間です。おにぎりや麺類、豆類や穀物で作ったおやつを補助食として食べます。
 
そして、園内の畑で育てられる無農薬の野菜は、時には虫に喰われ、時には成長しきれずに枯れたりと、ありのままの姿を子ども達に見せてくれます。
野菜の生命力を感じ、収穫した野菜は泥を洗って給食にしてもらったり、クッキングしたりと、体験することで食べ物に興味を持ち、食べることが好きな子に育って欲しいと願っています。

遊び

子どもは遊びがしごとです。
友だちや保育士との触れ合いや、遊びの中から沢山のものを吸収していきます。
自然豊かな園庭では子ども達が思い思いに走りまわったり、野に咲く草花をとったり、図鑑では得ることができない手触り、匂い、音を五感で感じ取る実体験をすることができます。
 
そして、子どもが自分で遊びを見つけて、夢中になって遊び込めるように、保育士は子どもに遊び方を教えすぎずに、遊ぶことができる環境を作り、見守るようにしています。
子どもはみな研究者です。
遊びに集中すると子ども達の実験がはじまります。
こうしてみようか、ああしてみようか、「あっ失敗」、「また失敗」そして、やっと「できた!」と子どもにとっては世紀の大発見が生まれます。
その様な経験が子ども達にとって将来、学校や社会で必要になる意欲や粘りづよさなど、特に幼少期に育つと言われる非認知的能力(心の力)が育っていくのです。

大人(ひと)との関わり

子どもは親に見守られ、沢山の愛情を受けながら、ゆったり過ごすことが望ましい。
保育園もそんな環境でありたいと考えます。
特に乳幼児期の子どもは、信頼できる大人との愛情豊かなたくさんの経験が大切です。
抱きしめられ、愛されることで基本的信頼感という心の根っこができるからです。
読み聞かせやわらべうたは大切なスキンシップだから、お膝の上で基本的に一対一でするようにしています。
 
そのような心の根っこを土台に、まだ言葉が未熟で意思表示ができなかったり、大人から見ると良くない行動があっても「そう、こうだったのね」「こうしたかったのね」と、大人が子どもの気持ちを汲み、肯定的に接してくれるから、子ども自身も、自己や相手を肯定的に捉えることができる、明るく、前向きな心が育っていきます。
「お友だちに優しくしようね」と教えなくても、その子自身が愛され、大切にされていれば、人や物を大切にするようになります。
そのような心の種は、やがて心の力となって社会で役立つ素晴らしい能力へと花開くのです。